片腕のみを一点集中で緊縛するマニアックな技
「近年では、亀甲縛りなど…見た目に映(ば)える緊縛術がトレンドの主流になっておりますが、緊縛の本来の目的は “拘束” にあることを忘れてはいけません。こうやって片手のみを一点集中的に縛り上げるだけでも、簡単に相手の自由を奪うことはできるのです」
そういう講釈を蚊が鳴くような小声でつらつらと述べる全身タイツのドレッド緊縛師──その横で、「周」と名乗った「大人」と呼ばれる老紳士が鷹揚にうんうん・・・と、得心顔で頷(うなず)いている。
日本の “侘び寂び” を融合したチャイナ緊縛
「では、次に “残り” の右手を “口封じ用” として緊縛します。相手を束縛する際、まず叫び声や喘(あえ)ぎ声を立てられないようにすることは非常に重要です」
そう講釈しながら、全身タイツのドレッド緊縛師が、凛子の右手をくの字にして・・・手のひらで口が全面覆(おう)われるかたちに緊縛する。 “一行” は、また「おお〜〜〜っ!」と響(どよ)めき、「周」と名乗った「大人」と呼ばれる老紳士は、その最小限のパーツだけに留(とど)まったマニアックな緊縛を眺めながら大袈裟に首を振って歓喜する。
「素晴らしい! コレこそが日本ナラデハの “侘ビ寂ビ” に通ズル緊縛の美学ナンデスネ!!」
巨大な鍋で拘束感を演出!
緊縛の “ステージ” は、厨房へと移動する。
両手首を縛られ、そこから伸びる一本の “司令縄” で凜子を操(あやつ)る全身タイツのドレッド緊縛師が、
「拘束の道具として活用できるのは、なにも縄だけはありません。 “保管” する “器” でも、選び方一つで閉塞感は表現できるのです」
・・・と一言添えてから、ドラム缶サイズの巨大鍋に彼女を「よいしょ」と放り込む・・・。
精神的な圧迫度にじわじわと犯される「鍋緊縛」
しばしのあいだ──静寂の空気が厨房を支配した。
昨今、都心部で流行りの “ハイスペック醤油ラーメン” のスープづくりに使用する “丸鶏” のような扱いを受けている凜子は、全身タイツのドレッド緊縛師がさっき語った「 “器” だけでも閉塞感は表現できる」という言葉を、まさに身をもって “体感” している。縛られているのは手首だけなのに・・・その拘束感は “研修中” にされた全身緊縛のときよりも、はるかに頑健だったのだ。
「エエ出汁を取る」のは後のお楽しみ!?
「こりゃあ、さぞかしエエ出汁(だし)が取れそうでんな…」
“一行” の一人からの・・・こんな間の抜けた関西弁のつまらないジョークが静寂を破(やぶ)り──それと同時に、全身タイツのドレッド緊縛師がニヤリと笑いながら、こう提案する。
「『エエ出汁を取る』のは “最後” にしませんか? せっかくの極上な “新鮮素材” なんですから…もっと別の “料理” を堪能し尽くしてからでも遅くはないでしょう」
[Cooking3]に続く
緊縛師 HIBIKI
モデル あぃ
撮影場所 MKstudio
東京都新宿区百人町1‐23‐6KMビルB1F
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