恵の露/伊藤晴雨作画/版画全12枚/昭和28年発行/発行者粋古堂/

恵の露

恵の露

恵の露は12枚の版画で出来ています

①落城の賊
②行燈部屋の責
③薔の散らす待合の奥の間
④海賊船の遊戯
⑤女の嫉妬
⑥糸框事件
⑦石子詰め
⑧算盤責
⑨竹弓の責
⑩くるま責
⑪女の肉を夫に喰わす
⑫馬上の責

 

③薔の散らす待合の奥の間

伊藤晴雨恵の露

半玉の美しさは咲きやらぬ薔の花、之を摘んで花を散らすものは全てを似てする
実業家か将政治家かえに俵って利を得るものは待合の女将と芸妓家の主人である。
人肉の市は帝都の中央にあり新柳橋を初め都下三十六七を数える花柳町の
暗黒面に豈人道あらんや。

④海賊船の遊戯

伊藤晴雨恵の露

昔阿波の海上に海賊あり十郎兵衛という、
海上に船を浮べ賊を掠め婦女を誘拐して瀬戸内海の無名嶋を本拠として
居た婦女の身体に刺青を施して逃走を防ぐといふ話が傳へられる天網踈ならず後に
大阪に於て捕はれて極刑に処されたといふ

 

⑦石子詰め

伊藤晴雨恵の露

石子詰めは奈良東大寺の鹿を殺したものに課する私刑の一種で、十三鐘の由来は喜劇
にも仕組まれ奈良の春日神社の案内にもあるが、紀州の高野山が高野の讃岐桝という
苛酷な制度を設けて寺領の人民を圧迫して破戒と淫薄的な行為があったが、
寺に独裁的政治枚を与えてあったので泣寝入りになって居た美人で僧侶の自由になら
ない者は石子責にした事は珍しくなかった、
刑場は高野山の麓の紀の川原であったといふ

⑪女の肉を夫に喰わす

伊藤晴雨恵の露

讃岐国高松城の家老耺を勤むる勝間田某は其の妻が殿様の娘であるところから兎角嫉妬が
強く我侭の所置が多かつた其れが腰元のお花といふ女と通じたのを噴り夫の留守中に
お花を縛って局部の人肉を切り取って嗆にして夫に嗆はした其れは怒って妻を
切り殺して切腹した今にお花の宮として有名な祭礼が行われている

 

伊藤晴雨恵の露

 

実物の本はKスタジオにあります
額装して一部は常にKスタジオで見れます

 

 

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