「挿入ナシ」という老獪な焦らしプレイ
“一行” がひととおり各各(おのおの)の「味見」を済ませたのちの・・・全身タイツのドレッド緊縛師による胴体のみのシンプルな緊縛を受けながら、凜子はひたすら考える。
若くて猛々(たけだけ)しい “肉食系男子たち” との複数プレイは何度か経験したことがある・・・が、彼らの “ソレ” は── “上のお口” へ “下のお口” へ・・・と、とにかく “挿入” の連続であった。けれど、ここに集(つど)う “紳士たち” は、そうした短絡的な “出し入れ” には、ほとんど興味を示さず・・・ただただ、真綿で首を絞めるような行為で “アタシ” を弄(もてあそぶ)ぶばかりである。
そんな高度で老獪な「緊縛調教」の甲斐あって(なのか)・・・凜子は「基盤梨」への失望── “物足りなさ” を、別次元の “エクスタシー” へと巧みに変換できるよう、洗脳され始めていた・・・。
クライマックスを迎えるチャイナ緊縛ショー
緊縛された胴体と、腰に巻かれた “補助縄” から伸びる二束の縄で、年代物のエレベーターみたいにじわじわと、じわじわと、高く、高く・・・凜子を再び吊り上げる全身タイツのドレッド緊縛師──その不可思議な浮遊感が、凜子をいっそうに非現実的な世界へと誘(いざな)っていく・・・。
「日中文化交流」を “建て前” とする “緊縛ショー” は──どうやらクライマックスを迎えつつあるようだ。
再び用意された巨大鍋にはタップリと熱湯が!?
“吊りのエレベーター” がピタリと止まった直後──屈強な黒服たちが(何故か?)三人がかりで・・・ドラム缶サイズの巨大鍋を、凛子の脚元へと持ってくる。
中には無色透明の液体が7割くらいの量(かさ)で入っており・・・しかも、その表面には湯気らしき白い煙が立ちのぼっていた。
「サアサア! 極上の “肉” をタップリ味わい尽くしたアトは… “お約束” どおり、コノ鶏ガラ…いや “ヒトガラ” で最高の出汁を取り、至高のスープを振る舞いマショウ!!」
熱湯風呂…ならぬ熱湯鍋を使った「ウエット緊縛」
「周」と名乗った「大人」と呼ばれる老紳士が切った “大見得(おおみえ)” を・・・全身タイツのドレッド緊縛師が、すかさず補足する。
「SM業界には『ウエット&メッシー』なる分野がございまして…コレは、いわゆる特殊な性的嗜好の一種で、自分または他人が身体や衣服を水で濡らしたり、ペイントを施したり、何らかの汚物で汚したりする行為に興奮を感じるフェティシズムのことを指すのであります。というわけで、本日は『ウエット&メッシー』の『ウエット』をフィーチャーしたプレイを…この “熱湯” を使ってご紹介したいと思います」
(ほぼ)直立の状態で吊り緊縛されている凜子の身体が、今度はじわじわと下がっていって・・・つま先が煙立つ湯面へと、静かに “着地” する・・・。
リアクション芸人さながらの反応もロクにできない壮絶な責め苦
“熱湯” の温度は、火傷(やけど)するほどではないものの── “人間” に “責め苦” を与えるには充分の熱さだった。
そんな “熱湯” に膝下まで浸かった凜子は、全身タイツのドレッド緊縛師から
「ちゃんと “胸” まで浸かりなさい!」
・・・と命令され、巨大鍋の中でしゃがみ込む。「“責め苦” を与えるには充分の熱さ」と格闘しながら、被虐的な苦悶と悦楽の狭間で葛藤をする凜子──そのモジモジとした精一杯の “リアクション” に、 “一行” の真摯で粘着質な好色の眼差しが集まる。
もちろんのこと「これじゃあ、まるでダ◯ョウ倶楽部ではないか!?」と突っ込む者は、誰一人いなかった・・・。
(了)
緊縛師 HIBIKI
モデル あぃ
撮影場所 MKstudio
東京都新宿区百人町1‐23‐6KMビルB1F
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