「アート緊縛」で…“孤高の天才” に捧げる「Shibari」のレクイエム[過去:Art1]

日夜の姦通に没入する若き頃の “初代” 天才責め絵画家

shibari
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「あおっ! ああ〜〜〜っ!! ボ、ボン…も、もぉ堪忍してけろ〜〜〜〜〜」
女中の「幸」が、獣(けもの)のような雄叫びをあげながら──そのはちきれんばかりに瑞々(みずみず)しい仰向けの肉体の上に、全裸で覆(おお)い被(かぶさ)り、荒々しく腰を振る「齋藤猛巧」に懇願する。
すでに(少なく見積もっても)五回は放出されたスペルマの “だま” が、幸のはだけた着物のあちこちに飛び散っている。
勘当同然に “本家” から追い出された猛巧に与えられた “蔵” は、外観こそどこにでもある木骨の、土製の外壁を漆喰(しっくい)で仕上げられた素っ気ないものだったが──内装は高級旅館並みに装飾された、元々は来賓用にも使用していたという立派な “屋敷蔵” だった。
昼夜問わず、おさまることなく噴(ふ)き出てくる性的好奇心の捌(は)け口を、一体の「性奴隷」に求め・・・その底知らずな情欲が “今日一日の発散” をし尽くしたあと──猛巧は幸の着物の乱れを几帳面に正してから胴体を緊縛し、竹製の飾り梁(はり)へと吊るす・・・。

屋敷蔵軟禁も「監禁プレイ」に昇華する真性ドM女

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勘当の際、 “本家” が「世話係」を建前として “人身御供(ひとみごくう)” よろしくに “置いて” いった女中の幸は──明らかに(今で言う)「セックス依存症」を患(わずら)っていた猛巧にとっては、あまりに美しく、コケティッシュで・・・しかも、「年頃の男女が二人きりで蔵に “監禁” される」という絶望的な環境を “悦(よろこ)び” に変えることができる、真性の「ドM女」であった。
いっぽうの猛巧は── “軟禁” された当初はまだ、入浴中の幸の裸を “盗み見” するのがせいぜいで、その後ムラムラを抑えきれずに全裸の幸を犯してしまって以来、猿のように情交へと溺れていく・・・といった、ある意味 “過剰であること” 以外は真っ当な性癖の持ち主でしかなかった。
着物を使った(今で言う)「コスプレ」への傾倒も、蔵の奥の壁に飾り架けられていたものをたまたま着させてみただけの “偶然の賜物(たまもの)” であり──「緊縛」も、この時点ではやはり・・・単なる「逃亡防止」のための “便宜的な後始末” でしかなかったのだ。

初めて出会った「緊縛」の魔力に惹かれ「男潮」を…

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猛巧が「緊縛」に目覚めたのは──(「逃亡防止」として) “いつも” のように、幸に「胴体一本吊り」を施(ほどこ)している最中、気まぐれにくの字緊縛した左脚をも竹製の飾り梁へと吊るしてみたのがきっかけだった。
着物の裾(すそ)から覗(のぞ)き見える白い褌(ふんどし)はこの上なく官能的で・・・ “今日一日の性欲発散” を終えた直後であるにもかかわらず、節操なく “再勃” する “聞かん棒” を己(おの)れの手でゴシゴシと慰め──これまで見たこともない、精液とも尿とも違う透明の液体──(今で言う)「男潮」を、恥汁で濡れほそぼつた幸の褌に、ぶち撒(ま)けてしまう・・・。

神保町にまで足を運び…性にまつわる文献を読み漁る

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「あの謎の汁(=『精液とも尿とも違う透明の液体』)は、一体なんだったんだろう」
「この経験したこともない “至上の快感” をまた得るにはどうすればいいんだろう」
そんな「知的」かつ「痴的」な向学心に突き動かされた猛巧は、その後──月に一度手渡される「生活費」(※無職の放蕩息子が手にする “小遣い” にしてはかなり贅沢な額面だった)を貯金しては、夜汽車に乗って東京の神保町の書店街にまで足を運び・・・ “それらしき” 文献を見つけては、片っ端から読破する。「孤高の天才責め絵画家」が、まだ──二十歳(はたち)にも満たない、単なる “好色な未成年” でしかなかった頃の話であった。

一冊の画集から学んだ「緊縛着物」を蔵で再現!

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そんな「書店探索」に月々のペースで奔走していたある日──猛巧は、とある古書店で一冊の画集と巡(めぐ)り会う。
中を開くと、さまざまな技法とシチュエーションの緊縛に甘んじる女達が・・・控えめながらも鮮やかな色彩で百花繚乱とばかりに描かれていた。表紙には「伊藤晴雨」という著者名が記されている。
「い、いとう…は・る・あ・め?」
「晴雨」の表記すら正確に読むことはできなかったものの──片田舎の農村では絶対に触れることができないであろう異次元な世界観に雷(いかづち)のような衝撃を請(う)けた猛巧は・・・(交通費以外の)有り金をはたいて、その画集を購入する。
帰りの夜汽車では一睡もせず── “運命の一冊” に凝縮された「責め絵」の一頁一頁を穴が空くほどに、ただただひたすら読み漁(あさ)った。「画集」から “学んだ” ばかりの──芸術性と機能性を兼ね備える、「捕縛術」を超越した新たなる「緊縛」の数々を、脳内に浮かぶ幸の淫靡な肢体と次々に合致させながら・・・。

緊縛師 HIBIKI
モデル あぃ
HIBIKI X https://x.com/KINBAKUHIBIKI?t=96_umbK1KYTOiUWl_M_JAw&s=03
あぃ  X  https://x.com/a1_mii?t=bXMF3c3dR2XEXKR5ooKIJA&s=03

撮影場所 Kスタジオ

東京都新宿区新宿2-15-11

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