気鋭の責め絵画家が自らの “才能” に目覚めたきっかけ
「良好なコンディション」に恵まれた男女が織りなす “緊縛のコミュニケーション” は、より本格的なステージへとうつる。
「後手高手胴体緊縛」と左脚の「くの字緊縛」との二点吊りを受けながら──多江はふと、こういうことを考える。
「このヒトは、なぜ？ 緊縛師に弟子入りしたこともないのに…独学だけでここまでの多彩な技を身につけることができたんだろう…」
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あれは5歳のときであった。両親に連れられ “里帰り” をしていた耽美は、昼下がり・・・“本家” の庭で一人遊びをしているさなか、偶然に “座敷蔵” の中へと迷い込んでしまう。そこで、亡き祖父・猛巧が残した「膨大な数の責め絵」との出会いを果たし──その苦痛と悦楽がハイテンションで鬩（せめ）ぎ合う妖艶な “タブロー” の一枚一枚が発する “磁力” に惹き寄せられた “少年” の妄想力と創造力は、一気に爆発する・・・。
緊縛中のドローイングタイムは絶妙なる「放置プレイ」!?
あえて右脚は吊らない「二点吊り」によって──背後から見た緊縛 “モデル” は・・・じつに芸術性の高いアシンメトリーなフォルムに加え、サイケデリックなディテールをも “表現” していた。
複雑ではありながらも無駄無く絡（から）み合う麻縄と、美脚に纏（まと）わりつく粗い目の黒ストッキングの “極細縄” ・・・それに絶妙な差し色にもなっている、凶器的に女性器を分かつ濃ピンク色のラバー──渾身の “自作” を眼前に、天啓を降りたかのごとくデッサン帳を開き、3Bの鉛筆ですらすらとドローイングする耽美。
いっぽうの多江は──その時おり無慈悲に開始される突発的な「放置プレイ」に・・・マゾヒスティックな恍惚感を、狡猾に見い出していく・・・。
「アート緊縛」に “挿入” はタブーなのか？…問題
「膨大な数の責め絵」に取り憑（つ）かれ、一心不乱に座敷蔵の中で熟覧（じゅくらん）に耽（ふけ）る “少年” が無事 “保護” されたのは、翌日の早朝だった。 “外（そと）” では村中をあげての捜索が行われ・・・挙句（あげく）には東京から来た児童の「行方不明事件」として警察沙汰にまでなっていたのだ。
こうした “顛末” に激怒した “少年” の父は・・・己（おのれ）の家系に流れる汚（けが）らわしい “血脈” を断ち切ろうと、その日の夜中──子供の頃から忌み嫌っていた “座敷蔵” に忍び入り、火を放つ。これが「原因不明の出火」の真相である。
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耽美が、多江の二点吊りの左脚の浮力をやや緩め・・・両膝を着地させる。後背位には絶好の扇情的なポーズに、 “正常な部分の性欲” を掻き立てられた「気鋭の責め絵画家」がすかさずズボンのチャックを下ろし、屹立（きつりつ）しきったイチモツをまろび出す──が、そこで耽美はふと、こんなことを考える。
「僕の “師匠” であるおじいちゃん──齋藤猛巧は… “モデル” との性器の結合…いわゆる “本番行為” にも興じていたんだろうか」
みっともないほどギンギンに “愚息” を勃起させながらの創作活動
「膨大な数の責め絵」は、一夜にして灰燼（かいじん）に帰してしまったものの──それらすべてのモチーフは、鋭敏すぎる感受性をすでに備えていた “少年” の幼く新鮮な脳に細部まで精緻に刻み込まれ・・・その鮮明なままの記憶は枯れることも風化することもなく、35年後もの時を経て──見事に開花したのだ。
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「緊縛で程良く “仕上がった” ヌレヌレのマ◯コに、臨界点にまで “達した” ビンビンのチ◯ポをブチ込みたい…」
こんな直情的な欲望を、「アート緊縛へのあくなき追求」という高邁（こうまい）な目標でどうにか抑制した耽美が──哀（あわ）れなほどに熱（いき）り勃った “聞かん棒” を曝（さら）しながら、従来の “創作活動” を再開した。
「アート緊縛」の集大成「緊縛バニー」を亡き祖父に捧げる
まずは多江の身体を仰向けにひっくり返してから──改めて後ろ手に胴体を緊縛し、右脚はくの字に緊縛。さらには、左足首をも緊縛して・・・それらの三つの支点から伸びる麻縄を一つの吊り専用のフックに連結する耽美。
その危ういバランスで成立する「三点宙吊り」は・・・モダンなビジュアルをキープしながらも、縄の物理的な力学によって “モデル” の性感帯を極限にまで引き出す、まごうことなき「アート緊縛」の “傑作” であった。
突起した両乳首の片方を指先で撫でただけで、ビクンと全身を震わせる多江を “生贄（いけにえ）” のように差し出し、耽美は天を仰（あお）ぐ。
「おじいちゃん…これでいいんですよね？ これがあなたの目指していた “アート” ですよね？ もし間違っているなら… “来世” からぼくを諌（いさ）めてください」
緊縛師 HIBIKI
モデル あぃ
HIBIKI X https://x.com/KINBAKUHIBIKI?t=96_umbK1KYTOiUWl_M_JAw&s=03
あぃ X https://x.com/a1_mii?t=bXMF3c3dR2XEXKR5ooKIJA&s=03
撮影場所 Kスタジオ
東京都新宿区新宿2－15－11
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