「夜桜緊縛」でピークに達する「大花見会」
その後──幾人もの飛び入りメンバーの “乱入” を経て、 “宴” は大いに盛り上がり・・・夜もどっぷり更（ふ）けてきた。半導体工場の屋舎内でフル点灯された照明によってライトアップされた「夜桜緊縛」が美しい・・・。
「さすがの俺も手が萎えてきちまったぜ…」
「槍我崎先生にバトンタッチするか…センセイはどうしてる？」
「まだお休み中…」
「やむを得ん…コレが最後の緊縛だな…」
「ボクちんはまだピンピンしてるけどね！」
「アンタ、スペシャルスイーツの最終チェックは!?」
「とっくに済ませてきましたよ〜んだ♡」
──というわけでの「最後の夜桜緊縛」・・・「M字開脚三点吊り」であった。
「M字開脚三点吊り」の真下で “人間便器” が…とある提案を!?
「最後の夜桜緊縛」で宙吊りとなっている新人M女・華の真下にしゃがみ、聖水を受ける “人間便器” のような格好でポカンと口を開きながら──褌が喰い込む女性器を見つめるYoshi Hakamadaが・・・憐（あわ）れみを帯びたトーンで “兄弟弟子” 達に問いかける。
「んん〜とさぁ…今日は華ちゃん、昼から夜までブッ通しで頑張ってくれてるわけだからさ…ここらでサプライズな “ご褒美” を “贈呈” してあげてもいいんぢゃない？」
「 “ご褒美” とはなんだ？」
巨漢スキンヘッドの緊縛師が問い返す。答えはもうわかっている。
「そりゃもう… “肉棒” に決まってるっしょ！」
「やっぱりね…」
・・・と、サラリーマンみたいな緊縛師とユニセックスな出立ちの緊縛師が呆れ果て、これ見よがしに眉をひそめ、下唇を突き出す。
頑張った新人M女へのご褒美は…もちろん「肉棒」！
ところが、である。予想に反して──巨漢スキンヘッドの緊縛師は、
「悪くない」
・・・と、Yoshi Hakamadaの公私混同でしかない「発議」の体（てい）を借りた “懇願” に同意する。
「やったぁ〜〜〜っ！」
・・・と、忙（せわ）しなくカチャカチャとベルトを外し、ズボンを下ろすYoshi Hakamada。村西とおる監督スタイルの真っ白なブリーフの中央部はテントよろしく、パンパンに張り上がり・・・その先端は、早くもカウパー氏腺液のシミが滲（にじ）んでいた。
「はは〜ん…なるほどねぇ……」
・・・と、巨漢スキンヘッドの緊縛師の意図を察しよく組んだユニセックスな出立ちの緊縛師が── “宴” の席に向かって、こうアナウンスする。
「は〜〜い♡ 皆さんお待ちかね！ “ご褒美” タイムの始まりですよ〜！！ “ご褒美” 担当の『肉棒軍団』さん達、ご登場くださぁ〜〜〜いっ！！！」
“真性” へと覚醒した「夜桜緊縛M女」がマッチョな男二人に犯されて…
ユニセックスな出立ちの緊縛師が、パチンと指を鳴らすと同時に──二人のマッチョなワイルド系美男子が、すかさず黒い背広とYシャツを脱ぎながら・・・ “ステージ” 上に現れる。つい先ほどまで “セキュリティ” として、影のごとく場内を警護していた男達である。
「なんだなんだ、コイツらは!? “ご褒美” の “肉棒” とくれば、ボクちんの出番だろーがっ！」
Yoshi Hakamadaが白のパンイチ姿で・・・痛々しいほどにはち切らせた股間を両手で押さえながら、こめかみに血管を浮き立たせて喚（わめ）き立てる。
「まあまあ…落ち着け落ち着け」
銀縁眼鏡のサラリーマンみたいな緊縛師が、ニヤニヤとしながら宥（なだ）めかける。
「 “ご褒美肉棒” も超一流！ それが『キサラファミリー』のプライドでしょ？ アンタのしょぼくれた “肉棒” は、ダマくらかしたお店のバイトの子にでも使ってなさい」
ユニセックスな出立ちの緊縛師が、冷たい視線をチラリとだけよこし、にべもなく突き放す。
「今日のオマエはオナニー担当だ。そこで正座してチ◯ポでもシゴいてろ！」
巨漢スキンヘッドの緊縛師が、飼い犬を躾（しつ）けるみたいに、有無を言わせない早口で命令する。
「M字開脚」で吊るされている新人M女・華を──マッチョなワイルド系美男子の一人がバックから “下のお口” を人間離れした凄まじいピストン運動で犯し、もう一人が “上のお口” に猛々（たけだけ）しく屹立する逸物（いちもつ）を捻（ねじ）り入れている。
あまりに激しく押し寄せる快楽の嵐に──新人ながら “真性” へと覚醒したドM女は、何度も何度もエクスタシーに達し・・・白目を向いて涎（よだれ）を垂らしながら、失神寸前となっている。
その横で──Yoshi Hakamadaが、律儀にチ◯ポをシゴいている・・・。
今宵の宴の〆は…秘伝の「九尾の黄金バラ鞭」で…
「夜桜緊縛3Pショー」のメインアクター三人（とYoshi Hakamada）が精も根も尽き果てて、ピクリとも動かなくなった頃──『キサラファミリー』の “M女教育” を担当する初老 “教官” の、オペラ歌手のようなバリトンボイスが・・・今年も例外なくカオスと化した狂宴のさなかに轟（とどろ）く。
「さて皆様！ 宴（えん）もたけなわとなりました。それではこのへんで…我がファミリーの教祖である紀沙羅女王様に、202X年度大花見パーティのクライマックスを門外不出、唯一無二の秘蔵品とされている『九尾の黄金鞭』の一振りで〆ていただきましょう」
「ありがたき幸せ！」と甲斐甲斐しく平伏す “信者達” を・・・さらには、土下座で迎える（ほぼ全裸の）Yoshi Hakamadaと二人のマッチョなワイルド系美男子を割って──紀沙羅女王が、慈愛に満ちたアルカイックスマイルを浮かべながら・・・「桜緊縛」の “主役” を誠（性）心誠（性）意務め終えた新人M女・華の背後に立つ。黒い蝶ネクタイをした執事らしき男が、豪奢（ごうしゃ）に装飾された横長の宝箱を差し出し、その中に入っている「穂先が九つに分かれた金色のバラ鞭」を、紀沙羅女王が右手に取る。前腕をゆっくりと前回転させてバラ鞭の先端を二度三度・・・やんわり当ててから、“真性” へと覚醒したドM女の背中に、渾身の一閃（いっせん）を打つ。
「スパーン！」という乾いた鞭音（べんおん）が、満天の星が犇（ひしめ）く澄み切った夜空を鋭く、神々しく走る。
（了）
緊縛師 HIBIKI
モデル あぃ
HIBIKI X https://x.com/KINBAKUHIBIKI?t=96_umbK1KYTOiUWl_M_JAw&s=03
あぃ X https://x.com/a1_mii?t=bXMF3c3dR2XEXKR5ooKIJA&s=03
撮影場所 プラネアール富津竹岡学校スタジオ
千葉県富津市竹岡380
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