赤い着物を完璧に着こなす若い女と中年男が真冬の温泉宿に…


冬になれば辺(あた)り一面が深い雪で覆(おお)われ、美しくも何処(どこ)か物寂しい銀世界を織りなす東北の某県の山奥にぽつんと建つ、鄙(ひな)びた佇(たた)まいの中にもそれとない洗練が漂(ただよ)う数百年の歴史を誇る高級温泉宿。そこに二月下旬──平日昼過ぎから二泊三日で宿泊している一組のカップルがいた。
男の年齢は50代前後、女の年齢は20代半ばあたりといったところで、「親子」と見るには醸(かも)す雰囲気が湿潤(しつじゅん)過ぎる・・・かと言って、「夫婦」と見るにはやや他人行儀で、不自然なまでにお互いを想い憚(はばか)るようなぎこちなさに加え、燃え尽きる直前の蝋燭の火のように切実な緊張感があった。
一泊目である昨日の夜は、当温泉宿の “看板料理” とされている「鴨とクレソンの鍋」に舌鼓(したづつみ)を打ちながら、持ち込んだボルドーのヴィンテージ赤ワインを3時間ほどじっくりとかけて、一本空けていた。
女はその若さに不相応な赤い着物を完璧に着こなし、いっぽうの男はオーダーメイド風の仕立てが良さそうなグレーのスリーピーススーツ姿──二人とも食事中ですら浴衣に着替えず、ほぼ会話もなく・・・ただただ向かい合ってボルドーの赤ワインが注がれたワイングラスを傾けながら、なにかを達観した “菩薩” のような笑みをお互いに浮かべている・・・。
それとなく二人の関係を察した温泉宿の女将(おかみ)が、23時頃──襖(ふすま)の外からそっと尋ねる。
「あの…お布団はいかが致しましょうか?」
まもなく男のバリトン調の落ち着いた声が返ってくる。
「ああ…こちらでやるから大丈夫です。あと、明日は朝食も室内清掃も必要ありません。どうか私たちのことは気になさらずに…」
大浴場の前で突然に始まった「着物緊縛」


男の名は広司。某大手銀行の「次期頭取候補」とまで評されていた “エリート中のエリート” であったが、とある不祥事が行内で発覚し、今は閑職に追いやられている。
女の名は悦子。和服を専門とする新進気鋭のスタイリストで、日本のトラディショナルに若者の感性を取り入れた斬新なスタイリングが注目される、もっか引く手あまたな “売れっ子” だ。
宿泊二日目の朝──昨日の夜から降り続けた豪雪によってあらゆる交通手段が遮断され、おそらく “貸切” 状態となっているであろう宿内をのんびりと散策するスーツ姿の中年男と赤い着物の女・・・。
施設のはずれにある大浴場の前で、その足を止めた広司が
「さあ…始めようか」
・・・と、力無い言葉をかけ、悦子を着物の上から緊縛した。
「緊縛」で逢瀬を重ね… “禁断の関係” へと陥った二人


「とある不祥事」とは、言うまでもなく「不倫」である。
東京郊外に瀟洒(しょうしゃ)な一軒家を購入し、「美人」と羨(うらや)まれる妻と高校生の娘一人とで順風満帆な生活をおくる広司だったが、日々の激務と綱渡りをしながら「幸福な家庭」の “主(あるじ)” を演じることに疲れ切ってしまった彼は・・・誰にもカミングアウトできない禁断の趣味にのめり込んでいた。
その「趣味」とは、「緊縛」である。
女体を緊縛できる場を遮二無二求め、行き着いた先は新宿歌舞伎町にある「ハプニングバー」──悦子とはそこで知り合った。
「着物緊縛」への憧れの念を秘(ひそ)かに燻(くすぶ)らせていた広司にとって、好奇心旺盛なドM気質の「和服専門のスタイリスト」は、格好の “パートナー” であり、“ハプバー”では不文律となっている「一期一会」の掟(おきて)を破り連絡先の交換を・・・。そうやって意気投合した二人は “外” での逢瀬(おうせ)を重ねながら「緊縛」の虜(とりこ)となり・・・禁断の恋仲へと陥(おちい)ったのだ。
大浴場内にある梁(はり)を利用した「着物吊り」の “仕上げ” に入ろうとしたタイミングで、すたすたと足音が近づいてくる。なるほど、朝の10時過ぎは浴室清掃が行われる時間帯なのか・・・?
軽く舌打ちしながら、渋々と広司が悦子の吊り緊縛を解(と)く。
「つづきは僕たちの部屋で…」
好事魔多し!? “一人勝ち” をやっかむ輩に「不倫」を暴露され…


「なんで!? なんでこの俺がこんな辺境の地で…娘とほとんど齢(とし)も変わらないような女の肉体を緊縛してるんだ!?」
自室に戻り、そういう不毛な自問自答を胸のうちで繰り返しながら、広司は丹念に丁寧に縄を結び・・・悦子に見事な「胡座(あぐら)緊縛」を “実現” した。
「緊縛」に囚(とら)われ、どっぷりと底無しの泥沼へと溺(おぼ)れてゆく二人・・・。
しかし、人の口に戸は立てられない──こうした見境(みさかい)の無い “性急な関係” とは、いずれは周囲に知れ渡ってしまうもので、ある日──広司のとんとん拍子な出世をやっかむ “年上の部下” に、六本木の閑静な住宅街にあるSMに特化したラブホテルへと仲睦まじく入っていく “決定的瞬間” をたまたまに押さえられてしまう。
「SMホテル」というその “変態性” が拍車をかけたのか、噂はあっという間に人事部、家族にまで広がり・・・とどめには、その “スクープ写真” をSNSにまで流されて──広司は左遷されたうえに妻からは離婚届を突き付けられ・・・。そして、その “被害” は・・・真綿で首を絞められるかのようにひたひたと、悦子の “仕事” にも及びつつあったのだ。
「胡座緊縛」から覗き見える赤褌に欲情して自慰を始める中年男


神経質なまでにシンメトリーな胡座緊縛からチラリとだけ確視できる「承前啓後(しょうぜんけいご)」を弁(わきま)えた赤い褌(ふんどし)に・・・激しく性欲を掻(か)き立てられた広司が、MAXに熱(いき)り勃った男性器をズボンのチャックからまろび出し、一心不乱にごしごしとシゴく。
「くそっ…こんなはずじゃなかったのに…あと一歩で取締役ってところまで昇りつめたのに…この淫(みだ)らな腐れマ◯コのせいで!」
赤い褌に覆(おお)われた悦子の「淫らな腐れマ◯コ」に大量のスペルマを「これでもか!」とブチまける広司──だが、愛憎が複雑に縺(もつ)れ合う「すべてを失った中年男」の情欲は、この程度で収(おさ)まろうはずも無い・・・。
[失楽其の二]に続く
緊縛師 HIBIKI
モデル あぃ
HIBIKI X https://x.com/KINBAKUHIBIKI?t=96_umbK1KYTOiUWl_M_JAw&s=03
あぃ X https://x.com/a1_mii?t=bXMF3c3dR2XEXKR5ooKIJA&s=03
撮影場所 初台スタジオ3F4F
東京都渋谷区本町1-4-1 3F4F
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