着物姿のカリスマM女サオリを虜にする大御所の雅(みやび)な緊縛[指南其の六]

「着物緊縛」のアート性をただ観て愉しむだけの放置プレイ

古民家緊縛写真
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「僕はですねぇ…もう年(年齢)が年ですから、粘膜交換的な行為はできんのですよ。第三者をこの場に介入させるのも私の美学には反するわけです。ですから、私が “する” のは僕が丹精込めてつくった “作品” をただ鑑賞するだけですので、残念ながら貴女の要望にお応えすることはできんのです」
「美山沈」と名乗る “老人” が突きつけてきた “返答” は真性M女にとっては、あまりにも冷酷な宣告で、サオリは絶望の淵(ふち)へと追いやられる・・・。

真性M女が到達した新たな快楽のロジック

緊縛写真古民家
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“残っていた” 左太ももも吊り上げられ、床との設置部分を一切失った宙吊りM字開脚に漂(ただよ)う絶望感──この一種の “放置プレイ” に言いなりのまま従わざるを得ない真性M女は、過去の “調教” には無かった未知の “悦楽のロジック” を発見しつつある。
「意思疎通が図れない次元で、湧き出る願望を無碍(むげ)に拒絶されたときの絶望こそが真性のマゾヒスト与えられる究極の “ご褒美” なのではないか」・・・と。

真性M女を怒濤のごとく責め立てる「吊り」の大技の連続

緊縛写真古民家
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ひとつの些細(ささい)ではありながらも奥深きSM道の本質を突いた “悟り” へと到達したサオリの肉体は、やがてうつ伏せとされ──そこからは “吊りの大技” の連続であった。
吊られては観られ、吊られては観られ・・・という、一見では不毛なリフレインが、まるでクラブミュージックのように “目覚めた” 真性M女の五感を刺激し、大量のドーパミンが溢(あふ)れ出す。
「『打てば響く』というのは、まさしく貴女のことですな。いかがですか? いっそ、僕の “専属奴隷” になってみますですか? ずっとこの屋敷に監禁されて…私が死んだら一生遊んで暮らせるだけの報酬は用意するですから。フオッフオッフオッ…」

あまりに魅惑的な「専属奴隷」としての監禁生活

緊縛写真古民家
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体が斜(なな)めに流れていく風にフォルミングされたシュールな “空中緊縛” を身を委ねている最中(さなか)に「美山沈」と名乗る “老人” が提案してきた “専属奴隷” の勧めは、サオリにとって・・・目から鱗(うろこ)が落ちるほどに突然で、しかも魅惑的なものだった。
たしかに「一生遊んで暮らせるだけの報酬」は、一(いち)職業M女にとっては夢のようなサクセスストーリーである・・・が、それ以上に、独自のセオリーを堅守し、圧倒的なテクニックを持ち合わせた「大御所」と称される妖(あや)しい老人らしき男をパートナーとする、「私が死ぬまで〜」というぼんやりとしたゴールしか無い “監禁生活” への抑(おさ)え切れない憧憬が、真性M女の旺盛過ぎる妄想力を昂(たかぶ)らせていた・・・。

着物緊縛指南終了──それは “始まり” の合図だった…

緊縛写真古民家
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“吊り” のセレモニーを終え、床に両脚を着くことを許されたサオリに向かって、「美山沈」と名乗る “老人” が、
「よく頑張りましたですね」
・・・と、短く労いの言葉をかける。
はたして “大御所” が(おそらく?)気まぐれに、さらりと持ち出してきた “専属奴隷” の件は・・・どこまで本気なのだろうか? この屋敷内には、すでに “専属” の契約を結んだ “奴隷” が・・・他に何人も “飼われて” いるのだろうか?
上目遣いの小声で恐る恐る真性M女は尋ねてみる。
「あの…先生がおっしゃってくださった…せんぞく…どれいの話…アレってジョークですよね?」
すると、矍鑠(かくしゃく)とした口調で、 “老人” はこう即答した。
「貴女が冗談だと思えば冗談になるし、本当だと思えば本当になる── “人生” とはそういうものなのですよ」
無邪気さの中に狂気を孕(はら)む、満面の笑みをこぼしながら・・・。

(了)

 

緊縛師 HIBIKI
モデル あぃ
撮影場所 スタジオ青銅


埼玉県行田市真名坂2201-1

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