「着物緊縛」のアート性をただ観て愉しむだけの放置プレイ
「僕はですねぇ…もう年(年齢)が年ですから、粘膜交換的な行為
「美山沈」と名乗る “老人” が突きつけてきた “返答” は真性M女にとっては、あまりにも冷酷な宣告で、サオリは絶望の
真性M女が到達した新たな快楽のロジック
“残っていた” 左太ももも吊り上げられ、床との設置部分を一切失った宙吊りM字
「意思疎通が図れない次元で、湧き出る願望を無碍(むげ)に拒絶
真性M女を怒濤のごとく責め立てる「吊り」の大技の連続
ひとつの些細(ささい)ではありながらも奥深きSM道の本質を突
吊られては観られ、吊られては観られ・・・という、一見では不毛
「『打てば響く』というのは、まさしく貴女のことですな。いかが
あまりに魅惑的な「専属奴隷」としての監禁生活
体が斜(なな)めに流れていく風にフォルミングされたシュールな “空中緊縛” を身を委ねている最中(さなか)に「美山沈」と名乗る “老人” が提案してきた “専属奴隷” の勧めは、サオリにとって・・・目から鱗(うろこ)が落ちるほど
たしかに「一生遊んで暮らせるだけの報酬」は、一(いち)職業M
着物緊縛指南終了──それは “始まり” の合図だった…
“吊り” のセレモニーを終え、床に両脚を着くことを許されたサオリに向か
「よく頑張りましたですね」
・・・と、短く労いの言葉をかける。
はたして “大御所” が(おそらく?)気まぐれに、さらりと持ち出してきた “専属奴隷” の件は・・・どこまで本気なのだろうか? この屋敷内には、すでに “専属” の契約を結んだ “奴隷” が・・・他に何人も “飼われて” いるのだろうか?
上目遣いの小声で恐る恐る真性M女は尋ねてみる。
「あの…先生がおっしゃってくださった…せんぞく…どれいの話…
すると、矍鑠(かくしゃく)とした口調で、 “老人” はこう即答した。
「貴女が冗談だと思えば冗談になるし、本当だと思えば本当になる
無邪気さの中に狂気を孕(はら)む、満面の笑みをこぼしながら・
(了)
緊縛師 HIBIKI
モデル あぃ
撮影場所 スタジオ青銅
埼玉県行田市真名坂2201-1
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