池袋OLナオミの形而上的緊縛物語[四日目:木曜日]

拘束OLによぎる逃げ場のない閉塞感

池袋OLナオミの形而上的緊縛物語
池袋OLナオミの形而上的緊縛物語

「なんでわたしはこんな所で、こんな格好をさせられ、ペットみたいに連れ回されているんだろう…」
「お散歩の時間だよ」と、縛られたまま “歩くこと” を許されたナオミ。
別室に移ると、窓から能天気な真昼の晴天の光が、ナオミの全身を容赦なく照らす。ここに監禁され、何回目の昼を迎えたのか──もはやそれを数えるのは億劫な行為・・・どころか、一種の禁忌事項とさえ感じてしまう。
ピエロの男が姿を消したほんの一瞬、ナオミの本能が「逃げろ!」と彼女の肉体に命令する。走ってみる。だが、その先には・・・無機質なコンクリートの壁が、圧倒的な閉塞感を放ちながら立ちはだかっていた。

「お仕置きタイム」の始まり

池袋OLナオミの形而上的緊縛物語
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「逃げようとしても無駄だよ。アンタ…まだ自分の置かれている状況がよくわかってないようだな」
後方からピエロの男の気配がじわじわと近づいてくるごとに、息苦しさが増す。
髪をグッと掴まれ、耳元で「お仕置きタ〜イム」とささやく男のピエロマスクの下から、生臭い口臭が飛んでくる・・・。

「恐怖」から「敬虔」へと切り替わるスイッチ

池袋OLナオミの形而上的緊縛物語
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「タ〜イム」の「〜」からかいま見える知性の欠如と、気まぐれに圧迫を強めるお仕置きの緊縛──その為す術(すべ)もない極限の「恐怖」が、次第に「好奇心」という名の淫らな悦楽へとスイッチが切り替わろうとしていることを、脱力感と恥辱に塗(まみ)れながら横たわるナオミは虚(うつ)ろな意識のなかで、はっきりと自覚する。
それは、「自暴自棄」とは微妙にニュアンスを異(こと)にする、「敬虔」にも似た不可思議な感覚であった・・・。

「緊縛変態女」の服従宣言

池袋OLナオミの形而上的緊縛物語
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肉体を輪切りにするかのごとく締め付ける縄と縄のあいだから、不自然な形に捩(ねじ)れる乳房が露(あら)わになっていた。
なにが触れても身を捩(よじ)ってしまいそうなまでに敏感となった固い乳首の先端を、ピエロの男が右人差し指の腹で羽のように軽く撫でると同時に、ナオミの肩がビクンと反応する・・・。
「アンタ…やっぱり、とんでもないクソ変態女だな」
「違います!」・・・とは言えない。その拒絶の言葉の代わりに、ナオミの口からこぼれ出たのは・・・ピエロの男への服従の宣言だった。
「はい…わたしはとんでもないクソ変態女です」

 

緊縛師:HIBIKI
緊縛モデル:あぃ

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